僕らが再び旅する理由〜その1 (2012/11/11記載)

そもそも、このblogは本来闘病記であるはずでした。
が、その役目を終えてtwitterに移行してから、残すのが切なくなりました。データ自体は非公開のblogにあります。
  
私自身、出身が東北です。大学時代は北海道に住んでおりました。
大学時代、某体育会系部活やら活動に関わっていた大学生協という関係で、道内をそれなりにめぐってはおりました。
大学生協の関係でいうならば、本州各地・沖縄まで。草の根のオフ会で、東京・大阪にも。
普通に大学生活を送っていたら知り合えないような人たちとの出会いが、無謀な旅につながったのかもしれません。

  • 大阪の友人が函館に来ている事を知って、見送りに行ったはずがその日の夜行快速で札幌に連行されたり。
    • たまたま出張で来ていた某学術機関の教授と駅前屋台でおでんをつまみに一杯飲んだ帰りに偶然拉致されました。
    • いまでいえば、電車版リアルサイコロ(の拉致シーン)。
  • 突発的に青春18きっぷを持って大阪・神戸まで行くはめになったり。
    • これは何度かあります。途中途中で友人を拉致しながらも人数が増えるというカオス旅でした。
    • 実家の近辺を通る関係で、実家に帰省しながらっていう事が多かったかなあ。
  • 大雪山の高山監視員のバイトもしたっけ。
    • 天然のプラネタリウムを生まれて始めてみました。
    • 先輩からの紹介バイトだったけれど、あれがきっかけで山登りもするように。
  • いろいろ荒れていた時期に、道内の友人宅巡りをしたことも。
    • 個人的にはあまり思い出したくないけれど、あの時は本当にお世話になりました。
    • そういえば、VOWの旅をやったのもあの頃だったんですよね。

思い起こせば本当にきりがありません。とにもかくにも、貧乏ながらも無謀な旅行をする事が好きになっていました。
  
その後、仕事の関係で宮崎県に移住。九州内は路線バス/鈍行でいろいろ巡ったけれど、本州への敷居が高かったですね。
大学時代の友人が、関西からオール下道+フェリーで宮崎まで遊びに来てはくれたけれど、自分にはそんな体力なんてない。
自分の実家に帰省するのに、最低でも往復6万はかかったあの時代。
スカイネットアジア航空(現ソラシドエア)が「県民の翼」として就航したときは、帰省や上京が安上がりになる!って喜んだものです。
それでもやはり、東京という壁が大きく、旅行どころか帰省というほどの暇もなくなっていたのが事実でした。
たぶん、8年宮崎にいて、本州に出たのって2回ぐらい。
  
年を取ったら、時間をお金で買うのが当たり前になる。
よく言われてはいたけれど、まさか自分もそうなるとは本当に思わなかったです。
  
転職で関東に引っ越してからも、それはあまり変わらなかったような気がします。
むしろ、忙しく働いた挙句帰省する暇もないまま、自分は病気で心身ともにダメになりました。
複数の難病告知を受けたのもほぼこの頃です。ぼかしていた病名がバレ、いつの間にか自己都合で退職する事を余儀なくされました。2-3年ぐらいは療養に専念しつつ個人で仕事をしてはいたものの、どこかに出かけたいという願望はどこにいったのやら。
いやむしろ、入退院を繰り返していて、どこかに出かけたいという気持ちよりも、もうどこにも出かけられないかもしれない・薬の副作用で体がぼろぼろになっていたり一生薬を飲まなければならない体で旅行なんてもうできない…と諦める気持ちの方が大きかったような気がします。むしろ、生きてる事すら考えたくないこともありました。
2年ぐらいは、関東在住の友人にすらまともに会えなかったですね。正しくは、コミケ関係以外の人間とは会いたくなかった。もともと残念な外見が悲惨になりすぎて、こいつ気持ち悪いとか言われるのが怖かった。…ありましたね。
  
今までかかった医療費を全部束ねたら、いったい日本を何周できるんだろう。
病気であるかぎり、北海道なんて、二度と行けないんだろうな…。
  
そんな事を考えつつ、ネトゲ廃人への道を歩んでいました。むしろもう廃人の領域でした。
ネトゲなら外見でとやかく言われる事もない、世間体を気にする必要もない、(課金しない意思があれば)空いた時間にお金を使わずに時間を潰せる、気づけば5PCとかやっていた事は、今からはあんまし想像つかないです。
ネットで旅行した気分になって、ネトゲで遊んだ気分になって。今思うと正直恥ずかしいなぁって思いますが、当時は昔の事なんて考えていられなかったし、再出発しようにも病歴と年齢性別が引っかかってなかなか定職には就けなかった、個人で仕事をすることに限界を感じつつも、それでもスキル的にはまだやれる!というので、ものすごくキャリアと病歴に囚われてる自分から逃げたかったんだなぁって思うのです。
  
  
余談多めですが。その2に続きます。