3月だけど北海道で車中泊やってみた。

3月といえば関東で桜が咲いていたり昼間に25度超えする日があったりと実に春なのです。とはいえ、普段は15度前後とそんなに暖かいとも言えず、気温差はあるものの、やはり室内の構造の違いなのかしらと思う今日この頃です。
  
が、北海道はといえば屋根から雪が落ちまくって玄関が開かなかったりと思えば、暴風雪で支庁レベルで孤立してしまうこともあったり。

ちなみに、暴風雪による交通障害はもちろん大きいのですが、3月という時期に特有の雪解け→氷点下コンボが発生した場合、路面はブラックアイスバーン状態になります。通常のアイスバーンやミラーバーンと異なり、一見は普通のアイスバーンだけれど、実はミラーバーン状態。徒歩ですら何もないところでも滑りますし、これが車ともなると不幸にも事故ることもあります。

桜が5月に咲き出す環境ともなれば、まだまだ3月は冬なのでしょうね。
いや今回本気で洒落なってなかったからいろいろ。
そりゃ文章上では淡々ともしてしまうけれど…
  
  
余談はさておき、不意打ち食らって拉致されてました。前回から2週間、本業の合間で一息ついた所でこれかよ、完全にやられた!(あくまでも善意の拉致という名のご招待に感謝しつつ)
旅人としてはもっとDeepに楽しみたいけれど、周りからは世間体が…って言われてるんでしょうかね。この「世間体」と「偏見」と「無理解」ってもんが旅人たる人間には大きなプレッシャーともなる訳ですが、呆れつつもそれなりに理解してくれている同居人のためにも、しばらくはおとなしくしなければという所でしょうか。
これ多分身内も見てるんだろうしねぇ…(苦笑)
  

  
0日目の紋別はまだ良かったんです。下がっても-5度ぐらいなのでわりと余裕があったんです。
布団と毛布を多めに持った上で、使い捨てカイロと充電タイプの湯たんぽを発動した結果、結局微妙に暑かった訳ですから。
なんだかんだで、カセットコンロとやかんが車に装備されていたり、保温シートがパワーアップできたりしていたわけで。
私自身が体温調節に若干難ありなのは先方の知る所でもあるので、防寒具を多めに積んでいたのが幸いしていたのかも。
とて、-5度で余裕といっていられるのは、それなりに装備が揃っていたからなのでしょう。
  
問題は1日目の摩周温泉川湯温泉の時点で外は-7度。これはやばい?と宿を探そうと動いていた所に「冬の車中泊やってみようよ!」という悪魔の囁き。
この時ばかりは遺書を書いて出なかった事を後悔しましたし(とはいえ、死んだ時は笑って見送って欲しいと思う人種なので、このへんはさほど怖くはなかったのですが)、翌日の道新の地域欄を飾るのではないだろうかという不安が思いっきり頭をよぎりました。
道の駅摩周温泉には24時間入れる足湯があります。最悪の場合その足湯に寝て入ればいいんじゃね?という冗談もありましたが、外は吹雪です。足湯に浸かってホッとしたのもつかの間、足を拭いてブーツを履くまでの間に冷えてしまう!
この時点で外気温-10度。朝意識があるのかどうか大変不安なまま、充電が終わった湯たんぽと使い捨てカイロを発動。
まぁどうにでもなぁれみたいな心境になりまして、あるだけの毛布と着られるだけの防寒具を着込んでみました。さすがに睡眠薬は飲めませんでした。

朝。起きたらどうにも肩が寒くて仕方がない。時計は6時ぐらい。気温は-14度、まいなすじゅうよんどだとぉ?
でも、自分生きてるし足もあるし、仕掛け人も体温はあるし、体もちゃんと動くし、お腹は順当に空いてるし、カイロはまだ暖かいままだし、車のドアもちゃんと開くし、エンジンもかかったし。ああ、一応は生きてるんだねえ。
でもこういう思いは二度としたくないよなぁ、こういう無茶はもう二度としたくないよなぁ、無事であっても体にはあんましよくないよなぁ、考えたらそんなに私ら若くないよなぁ…。
と思いながらも、足湯に浸かりつつ朝風呂の場所を探す自分がいたりしたのも事実でした。いやむしろ頭の中には温泉しかなし。
  
確かに、道の駅で冬でも車中泊してる人は稀に見ますが、それなりに車を改造してたり、本当の仮眠に留めたり、車内の人間は男性だったりという感じでの運用が多いみたいです。少なくともガチでやるもんじゃないなぁと。
節約のためにやってるはずが、大きな出費になることだってあるわけで、宿代節約のために車中泊をしたら医療費がかさんでしまったでござる、みたいな落ちはちょっと勘弁したいですし、勘弁して欲しいところです。
  
その後、旅宿とYHが共同で出している旅案内本を読んでいたところ、摩周湖樹氷を見ようと第一駐車場で野宿したところで、外が-26度だったとかで死にかけた旅人さんの話を見ることができました。極上だけど、冬の野宿はあかんだろう…。
  
絶対マネをしてほしくない参考元記事のみなさん

  
  
やっと風邪がなおってきました。と思ったら、明日から本業再開でした。原稿の下書きをこんなところで書いていないで、いい加減に寝ないと…。